現在市販されている自脱型コンバインでは2条刈りから7条刈りまであり、例外として普通型コンバインに組み合わされる10条刈りの刈り取り部もある。刈り取り部は油圧によって上下に操作することが出来る。
刈り取り部では、先端に取り付けられた三角形のデバイダで作物をかき分け、チェンに取り付けられた樹脂製の引き起こしラグが作物の茎を垂直に引き起こしつつ、バリカン状の刈刃で地面から5cm前後の高さで作物を刈り取り、作物の向きを保ったまま一列にまとめて搬送部へと送る。
作物が直立している場合、刈り取り作業は容易であるが、台風や病虫害、肥培管理の影響によって作物が倒伏している場合、その程度によっては刈り取りが困難になる。進行方向に対して右側に倒伏している場合や、手前側に倒伏している向かい刈りは、構造上刈り取り困難で、相当速度を落とさねばならず、刈り取り不能の場合もある。しかし、左側や進行方向に倒伏している追い刈りは、慎重に作業すれば、それ程速度を落とさず刈り取り可能な事が多い。オプションで、倒伏した作物への適応性をより高める補助デバイダを装備出来る。自脱型コンバインの刈り取り部は普通型コンバインのリールヘッダに比較すれば、倒伏する可能性がある稲などの作物に対して、より適した刈り取り部と言える。
自脱型コンバインの刈り取り部は複雑な構造をしており、可動部の磨耗を防ぐために注油が欠かせないが、この作業を簡略化するために、1箇所のオイルタンクから、手動または電動のポンプによって注油の必要な個所に一度に注油することが出来る集中注油装置が装備されていることが多い。
近年の自脱型コンバインで、全面刈と謳われる機種がある。これは刈り取り部の刈り幅が、クローラの外幅と同等か、より幅広いことを意味する。これにより、通常は反時計回りで進行する刈り取り作業が、時計回りに進行しても作物を踏み倒すことが無いなど、より自由な手順で刈り取り作業を進めることが出来るものである。
参照元:Wikipedia「自脱型コンバイン」
参照元:Wikipedia「自脱型コンバイン」
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自脱型コンバインは、稲や麦を刈り取りながら脱穀する機能を備えた農業機械である。旧来、稲刈りは鎌による手刈りやバインダーと呼ばれる刈取り専用の農業機械で行い、その後脱穀機やハーベスターで脱穀していたが、自脱型コンバインはその一連の収穫作業を一台の機械で行えるようにした。刈取機と脱穀機を組み合わせたその構造から combined、すなわちコンバインと呼ばれる。日本では最初、輸入されたコンバインハーベスターが使われたが、収穫時の水分が高い稲の刈取りに対応するため、日本独自の自脱型コンバインが開発された。自脱型コンバインは、刈り取られた作物を整然と搬送して、穂先のみを脱穀機に投入するのを特徴とする。 自脱型コンバインはその営農規模に合わせて、8馬力の2条刈から120馬力の7条刈[1]まで、様々な大きさがあり、農業機械の中でも特に高価な部類に入る。農林水産省の統計[2]による自脱型コンバインの地域別出荷台数と条数別構成比を表に示す。 過去には運転者が歩きながら操作する小型の歩行型もあったが、現在市販されているコンバインは全て乗用型となっている。しかし、小型の2条刈コンバインに限り、田の出入りやトラックへの積み下ろしのために、歩きながら操作が出来る機構を有する機種がある。小型の自脱型コンバインは省力化の目的でハーベスターの代用としても利用される。
参照元:Wikipedia「自脱型コンバイン」
参照元:Wikipedia「自脱型コンバイン」
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自脱型コンバインの説明。自脱型コンバインの各部の仕組みや歴史などについて。
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